薬学研究者養成を目指す4年制コース

4年制の薬科学科を卒業しても、薬剤師免許受験資格は得られません。

そのため殆どの4年制コースの卒業生は大学院修士課程へ進学します。

4年制コースは実質、研究者養成コースと言えます。

 

修士修了後は、製薬会社や国立研究機関などへ就職する所謂エリートコースの学生を排出してきたため、4年制卒業生も同様の就職を目指すものと思われます。

 

しかし、受験生や高校生には、薬剤師免許が取得できないコースと考えられ人気がありません。

 

4年制コースは旧帝大(東大・京大・阪大・名大・九大・北大)や、その他公立大学など、偏差値の高い大学に設置されており、私立大学では殆どが6年制コースのみです。

 

はたして、この評価は妥当であり、4年制コースには進学すべきでないのでしょうか?

 

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社会のリーダーを育てる大学院

大学を卒業すると、次に大学院博士課程前期(修士課程)に進学することが出来ます。

 

高校生の皆さんはあまり詳しくしらない方も多いのですが、国立大学の理系に進学すると、その大半(80%)が大学院に進学しています。

 

現在の大学全入学時代においては、大学院への進学率も相当なもので、薬学部を目指す皆さんが仮に他の学部に進学しても、大学院に進学する方は大多数となるでしょう。

 

もちろん、医学部や歯学部、薬学部は6年制コースが主ですので、いずれにしろ6年の学生生活を過ごすことになる可能性が高いのです。

 

 

薬学部の大学院

旧4年制課程を基礎におく現行の大学院薬学研究科は、標準修業年限が2年の修士課程、さらに標準修業年限が3年の博士課程があります。

新4年制課程を基礎におく場合も旧4年制課程とかわらない態様となりますが、学位呼称は修士(薬科学)、また、博士(薬科学)などとなります。

 

なお、6年制課程の薬学部においても、独立大学院として薬科学研究科修士課程が設置されている場合があります。

6年制課程を基礎におく大学院薬学研究科は博士課程のみで標準修業年限は4年です。

学位呼称は博士(薬学)となります。

 

大学院を卒業したら、どんな就職があるの?

4年制学部と修士課程を修了すると、どんな就職先があるのでしょうか?

 

薬学部出身者の就職先

 

このページでも書いていますが、修士修了者は、製薬企業や公務員、博士課程修了者は、製薬企業の研究職や省庁、大学の教官など、決して就職に困るようなことはない(むしろ、薬剤師よりも経済的・社会的に成功している)のです。

 

これは、4年制コースが旧帝国大学を中心とした国立大学にしかないことと併せて考える必要がありますが、薬剤師にはなれなくとも、むしろ将来的に有望なコースへと進学できたと考えるべきかも知れません。

 

当然、将来の社会状況や経済状況、本人の資質や頑張りで状況は違ってきますが、4年制コースの低評価は決して正当な評価とは言えないかも知れませんね。

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