薬学部の4年制と6年制の二つのコースはどう違うの?
2006年から薬学部では6年制課程の設置がスタートしました。
http://www.mext.go.jp/a_menu/01_d/1329586.htm
これに伴い、6年制と4年制の二つのコースが誕生しました。
当ページでは、この二つのコースの主な内容と違いを説明します。
-- このページの内容--
6年制課程(薬学科など)
- 薬剤師資格を得られる6年制コース
- 長期の薬局病院実務実習が必修。
- 薬学共用試験(知識および問題解決能力を評価する客観試験 (CBT: Computer Based Testing) と、技能・態度を評価する客観的臨床能力試験 (OSCE: Objective Structured Clinical Examination))が必修。
- 卒業または卒業見込で薬剤師国家試験受験資格を得る。
4年制課程(薬科学科など)
- 研究者を養成する4年制コース
- 新4年制課程を卒業し、修士課程へ進学しても薬剤師国家試験受験資格は得られない(2017年度入学者までは特例措置あり)。
- 設置しているのは、殆どが国立大学。
- 旧帝大をはじめとする偏差値の高い大学ほど、6年制コースの定員が少なく4年制コースの定員が多い。
どちらを受験するべきなの?
これは、将来何を目指すかによって違ってきますし、また将来の社会状況や景気にも左右されるでしょう。
とりあえず現状の制度上は、薬剤師になりたい方は6年制を、研究者や企業家など薬剤師以外を目指す方は4年制を受験しなくてはなりません。
6年制では薬剤師免許の受験資格が与えられるため、資格取得による将来への安心が得られるかもしれません。
一方で、国立大学に多い4年制を卒業し、大学院修士課程、博士課程へと進むかたは、より広く社会で活躍される人材となる割合が多いと言われています。
これは、元々偏差値の高い大学の卒業生であるため、将来有望なのかもしれませんし、4年制でよい教育を受けたからなのかもしれません。
どちらの影響かは、今後数十年後の統計を見なければわからないでしょう。
しかし、現状の偏差値では、6年制偏差値が僅かに高い大学が多く、また私立大学は定員のほぼ全部が6年制ですので、受験生からの人気や、社会的要望は、圧倒的に6年制が高いといえます。
- 結婚して、パート薬剤師で割のより時給をもらいながら、のんびりしたい。
- 開業してドラッグストアのチェーン展開を目指す。
- 大学院に進学後、薬学研究者となり、大学教授を目指す
- 研究者となって、海外のメガファーム(PfizerやNovartisのような外資系製薬会社)で活躍したい
たかが免許、されど免許、一度の人生ですから、是非やりたいことを見つけてもらいたいと思います。
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