1.ヒトを対象とした実践的な薬学教育

今日の薬学教育には、薬物治療に関する学問的なアプローチはもちろん、常に「ヒト」を対象とした視点が求められています。これからの薬剤師には、医療に貢献できる能力と倫理観、個々の患者さんに対応できるコミュニケーション能力と豊かな人間性が不可欠です。

本学科は、こうした要請に応えられる質の高い薬剤師を育てるため、全学共通科目の中に「薬学入門」をはじめ、本学の理念であるホスピタリティの精神を学ぶ「茶道文化」「地球環境論」「生命倫理」などの選択科目を設定。さらに国際社会で活躍するための語学教育に力を入れるとともに、導入科目–基礎・教養科目–専門科目–実務科目を系統的に配置し、効率的な学習を可能にしています。

また、現場での実践的な実務実習を通して、地域医療を担う人間性豊かな薬剤師の養成をめざします。

2.他学部とも連携した幅広い知識の習得

本学科の大きな特色として、人間社会学部および健康管理学部との連携があります。これは薬学6年制教育の充実を図り、人間性が豊かで質の高い薬剤師を養成するための本学独自の試みです。その背景には、社会の高齢化に伴う医療の急激な変化があります。薬剤師の職域も、薬局・病院薬剤部だけでなく、在宅医療や介護現場を念頭に置いた地域医療の充実に積極的にかかわることが期待されています。

具体的には、5年次での薬学実務実習における実践力の習得に加え、5〜6年次にかけて「ヘルスカウンセリング」「看護学概論」「介護概論」等の科目、あるいは「食品機能学」「臨床栄養学」「健康薬学」といった科目を通して、人間と健康をキーワードにした教育を展開します。また一方では、6年次に「実用薬学英会話」「ゲノム創薬学」「創薬科学」「宇宙と薬学」「治験コーディネート論」などの科目を配置し、より高度な技能を有する薬剤師としての資質を深化させます。

3.マルチメディアによる事前教育を実施

医療現場で学ぶ実務実習はもちろんですが、本学科では大学内においても全学共通科目および専門科目の授業のなかで、映像、音声、文字、動画などのマルチメディア教材を用いた臨場感あふれる教育を行っています。

全学共通科目では、「コンピュータ演習I・II」を設け、マルチメディア機器を操作するための基礎的な知識・技能の習得をめざします。さらに、専門教育実習でもマルチメディア教材を積極的に活用します。これにより、実習がどのような背景を持ち、どのような目的で行われるかを全体の実習の流れとともに把握できるだけでなく、実習機器の操作方法を理解することができます。また、データベースから学生自らが繰り返し学習し、知識を共有化すること、さらにインターネットによって国内外の情報検索ができる教育体制を取り入れています。

4.地域医療参画のための実務に則した実習

薬剤師教育には、実務実習が不可欠です。本学科では、実務実習に先だって、学内実務実習という位置づけで、モデル薬局(模擬薬局)・モデル調剤室などで調剤や服薬指導など薬剤師の実際の業務をシミュレートします。さらに、学外の病院薬剤部・保険調剤薬局それぞれの現場を体験します。このような実務に則した実習のなかで薬局の持つ社会的役割と責任を理解し、地域医療に参画するための基本を学びます。 学内で学ぶ薬学の知識・技能に加え、実際の現場で医師や患者などいろいろな人々と交流しながら、薬剤師の実務を身につけることで、これからの薬剤師に求められる資質を高めることができます。

 

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