研究者は薬剤師でなくても良いが、薬剤師は研究者でなければならない
これは本学薬学部設立以来、モットーとしてきた言葉です。医療現場で目前の患者さんの状態変化をいち早く察知・評価して最善の処置を提案する能力、医療現場で問題点を把握してこれを解析し、基礎研究の場に投げかける能力、逆に基礎研究の場から生まれた新知見を臨床現場に直結する情報として投げかける能力、そしてそれら全体を統合してコミュニケーションをはかり、新提案を企画する能力。6年制課程を経た新時代の薬剤師は、それらすべての能力を発揮することが、社会から求められているのです。
本学薬学部は2005年設立と若い学部ですが、そのルーツは130余年をさかのぼります。新島襄が同志社大学の前身である同志社英学校を開設した翌年の1876年、同志社女子大学の前身である女子塾が開設されました。同志社女子大学はキリスト教主義、国際主義、リベラルアーツを教育理念の3つの柱とし、現在では5学部10学科を擁する総合大学となっています。校祖新島は、同志社設立当時から医療人養成の必要も認識しており、1886年には同志社病院や看護学校、そして薬剤師の養成に着手しているのです。明治時代に、既にチーム医療の重要性に気づいていたとは、驚くべきことです。不幸にしてこの計画は頓挫しましたが、新島の遺志をついで、同志社内に医療系学部を創設することは、長年の希望であったとのことです。
このように伝統ある同志社精神を礎に、理想的な薬剤師の養成こそが我々の目標です。優れた薬剤師の活躍の場は皆さんの想像よりはるかに広いものです。皆さんの多様な希望を叶える環境が、本学には十分に整っています。最新鋭の研究環境・設備のもとで、基礎から臨床に至るさまざまな専門分野で活躍中の、選りすぐりの教員が皆さんをバックアップします。
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